最近、矯正の世界に新しい技術がもたらされ、非常に注目を浴びています。
それが、「コルチコトミー」と呼ばれる矯正です。
正確には、ワイヤー矯正など、他の矯正に加えて行う外科的な手術のことを指しています。
手術は必要ですが、ワイヤー矯正などの矯正の効果をさらに高める新しい技術として、欧米ではすでに定着している技術です。
コルチコトミーとは、歯の根元の骨に傷をつけることで、骨の再生する力を矯正の力に加える治療法です。
骨は皮質骨と呼ばれる外側の固い部分と、海綿骨と呼ばれる内側の柔らかい部分で成り立っています。
矯正で力を加えても動きが遅い皮質骨を一部切除し、海綿骨にも傷を入れて、海綿骨の修復する力を利用するのです。
通常のワイヤー矯正のみの矯正に比べて、早い人では3分の1の期間で矯正が終了することもあり、「スピード矯正」、「短期矯正」などと呼ばれることもあります。
外科的な手術とはいっても、入院の必要は無く、外来での手術が可能です。
術後は若干の腫れが残りますが、2~3日で腫れは引き、1週間後に抜歯となります。
その後、ワイヤーなど、通常の矯正の装置をつけて矯正を開始します。
気になる費用についてですが、通常の矯正の費用に加えて、コルチコトミーの手術の費用が必要になります。
しかし、効果が早く現れれば、トータルで通常の矯正よりも費用が抑えられることもあります。
なお、コルチコトミーは、骨の動きを利用しますので、まだ骨が発達段階の小児には適応となりません。
成人矯正のみでの適応となります。
画期的な治療法ですが、症状によっては、コルチコトミーが全く必要ない人や、コルチコトミーでも歯の動きの促進を期待できない場合もあります。
コルチコトミーの発祥の地であるドイツでは、矯正といえばコルチコトミーといわれるほどポピュラーな治療法ですが、日本に上陸してからの歴史はまだ浅いため、コルチコトミーを受けることができる矯正歯科は少ないのが現状です。
矯正歯科の初心者入門は、歯科矯正について解説しています。
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